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2008年2月27日 (水)

AVRでTNC(2)

2ヶ月近く間が空いてしまいました。
さて、前回にプロジェクト開始の紹介をしたモデムICなしのTNCですが、やっとAX.25で使用されている1200Hzと2200Hzの音声信号を検出することができました。とはいっても、あらたな検討課題が発生しているところですが。
1200Hzを検出した時には第0ビットのLED、2200Hzの時は第1ビット、2200Hz以下の時は第2ビット、1200Hz以上のときは第3ビットが点灯するように、先のプログラムを改良しました。
テスト用信号の発生には、トランジスタ技術2006年8月号で紹介された、SoftOscillo2とDSPLinksいうソフトを使用しました。
Softoscillo2_2
実験の様子は、次の写真のとおりです。
P2240017
1000Hz、1100Hz、1200Hz、1500Hz、2200Hz、3000Hzを入力したときのLEDの点灯状況は次のとおりです。
1khz 1_1khz 1_2khz 1_5khz 2_2khz 3khz
各画像のとおり、ほぼ意図した状況になっていますが、1100Hzでは本来2倍の周波数である2200Hzを検出してしまっている等、高調波の問題があるようです。これについては、プログラムでの対応とLPFでの対応の2つを考えています。

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コメント

はじめまして、JL3OXR/1幸田と申します。
無線関係のAVRをさまよってこちらのBlogにたどり着きました。
モデムICを使わないAVR単体での変復調では、WhereAVRというものがあります。
http://garydion.com/projects/whereavr/
復調はJI1IZRさんと同じくゼロクロスのタイマ割り込みを使っています。
もし、すでにご存知でしたらごめんなさい。

投稿: JL3OXR/1 | 2008年3月11日 (火) 22時52分

JL3OXR/1幸田さん、はじめまして、ji1izr/眞田です。
情報ありがとうございました。初耳でしたので、早速見てみました。とても参考になりそうです。
この他に、AVR単体のTNCはTiny Trak4(PICによるTiny Trak3の後継機種のようです。)があることを先日知りました。
以前にAVRで東工大のCubeSatであるCUTE-Iを受信するためSRLL用のTNC(モデムICにTCM3105を使用)を製作した(プログラムもオリジナル)ことがありますが、モデムICが入手難であることから、AVR単体のTNCが出来ないか試行錯誤しているところです。AX.25とSRLLの両方が使えるものができるといいのですが。
また、何か情報ありましたら、よろしくお願いいたします。

投稿: ji1izr | 2008年3月12日 (水) 00時02分

はじめまして、こんにちは。突然のコメント失礼します。
私はUniversity of Alabama in Huntsville (UAH) でCansat projectのプロジェクトマネージャをやっている清水と申します。

Cansatの位置をどう地上局に送信するかと悩んでいたところ、当校の関係者がgarydion.comの作者と面識があるという事でWhereAVRを勧められたのですが、
私はアマチュア無線については全くの素人でして「いきなり英語で説明されてもなにがなんだか。。。」と途方にくれながらネットを探していたところこのブログに遭遇しました。

まだ辿り着いたばかりですが、衛星とHAMについてしばらくここで読ませていただこうと思います。
それでは。

投稿: Elnath | 2008年3月26日 (水) 13時49分

清水さん、こんにちは、ji1izr/眞田です。CubeSatで東大・東工大の各管制局とは、XI-IV及びCUTE-I打ち上げ時からいろいろやり取りしています。CUTE-IのSRLL受信のために、東工大のWebとは別物の、独自のTNC(デコード機能のみですが)を作成したこともあります。http://ji1izr.atnifty.com/にCubeSatに関するウェブサイトを公開していますので、ご参照いただければと思います。あまり頻繁にウェブの更新が出来ない状況ですが、よろしくお願いいたします。

投稿: ji1izr | 2008年4月 2日 (水) 23時55分

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