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2008年12月30日 (火)

AVR実験室(3)

AVRでモデムICなしのSRLL受信用TNCの実現に向けているところですが、昨日の実験により、かろうじてコールサインの一部がデコードできたので、報告します。
過去にCUTE-1.7+APDII衛星の信号を受信したWAVファイルから1フレームを取り出して検証に使用していますが、その音声信号のレベル調整したものを繰り返し入力したところ、何度目かにコールサインの一部が表示されました。

TCM3105使用のTNCでデコードされたもの
JQ1YCZ0JQ1YTC0".pネi      OK                               1・・

モデムなしTNCでデコードできたもの(13回のうちの9回目)
JQ1YSJ0JQ1ヒDCイ"~英ュP箱  {・P € ・ ・ €  P・・      9◯#M

今までの実験の方向性が大体正しいことが、これで検証できたかなと思っています。

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2008年12月21日 (日)

AVR実験室(2)

AVRでモデムICなしでSRLL受信TNCを作成するという目標を掲げてはいますが、なかなか思うようには進まない状況です。
モデムICなしでSRLLを復号するには、次の各処理が必要と考えています。

1 モデムICで生成されるBell202規格の1200Hzと2200Hzの周波数を検出する。
2 検出した1200Hz及び2200Hzの周波数からNRZIによるビット列データを復元する。
3 復元したビット列データからSRLLを復号する。

このうち、2及び3については、モデムICを使用した受信用TNCで実現できていますので、1に掲げた受信音声から1200Hz及び2200Hzを検出する部分ができればよいということになります。実はこれがなかなか曲者というか、素人の思いつきのように単純にはいかず、苦労している部分です。

まだまだ試行錯誤の段階ですが、周波数検出について今までの実験により、押さえるべき点と考えているのが、次の6つのポイントです。

○ポイント1:アナログコンパレータを使用して、信号のゼロクロスを検出し、ゼロクロスからゼロクロスまでの間の時間を計測して、周波数を把握する。

○ポイント2:ゼロクロス間の時間は、音声信号(変調波)の立ち上がりから次の立ち上がり(=1波長の間隔)を計測するのではなく、半波長の間隔を計測する。

○ポイント3:半波長の間隔を計測するために、アナログコンパレータの出力トグル割込みを利用する。

○ポイント4:ゼロクロス検出のための音声信号は、そのままアナログコンパレータに入力するのではなく、VCC+を分圧した一定の直流を加える、つまり「下駄をはかせて」マイコンに入力する。

○ポイント5:アナログコンパレータの音声信号入力と比較する基準電圧は、内蔵のバンドギャップリファレンス電圧は使用せずに、外部に調整可能な基準電圧を用意する。

○ポイント6:水晶発振器を使用する。

各項目の具体的な内容は、順次説明していきたいと思います。

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2008年12月 7日 (日)

XI-IV再び(28)

11月30日に途中まで取得したROM1の取得が完了しました。もちろん、情報交換メンバーからのデータも含めての画像処理です。XI-IV打ち上げ直後から開始したメンバーによる情報交換も、5年半となりました。ありがたいことと思っています。また、「継続は力なり」で、さまざまな地球の写真を見ることができました。まもなくPRISMが打ち上げられますが、これからもXI-IVにもがんばってもらいたいと思っています。

Xiiv_081207_1819_rom1

上記写真の左下の光は、レンズの写り込みのようです。

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