« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2009年2月 8日 (日)

AVR実験室(8)

試行錯誤を繰り返していたAVRマイコンによるモデムICなしのSRLL受信用TNCですが、本日の実験でやっとめどがつきました。構成はAVRマイコン、RS-232Cレベル変換ICのほか、局発用8MHzクリスタル1個、半固定抵抗3個、電界コンデンサ1個、セラミックコンデンサ数個、LED5個及び同数の抵抗といった、シンプルなものとなっています。また、ノイズの影響等も考えて(実際は面倒だからですが)、電源は単3電池2本の3Vとしています。
過去に録音した実衛星の音声ファイルで実験を重ねてきましたが、本日行ったプログラムの修正で、TCM3105を使用したTNCとほぼ同じくらいのデコードができるようになりました。次のログはそのテストによるデコード結果の一部です。同一音声ファイルで10回連続デコードしましたが、同じ結果が10回表示されました。

[2009/02/08 18:27:06R] JQ1YCZ0JQ1YTC0".pネi      OK                               1・・
・

[2009/02/08 18:27:06R] 4A 51 31 59 43 5A 30 4A 51 31 59 54 43 30 12 F3 8E 22 2E 19 70 C8 0F 69 00 06 00 00 00 00 00 4F 4B 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 31 81 31 81 00 0D 0A

2番目のバイナリ表示の緑表示のCRCが一致しているので、正しいデータであることがわかります。また、赤表示の訂正ビット数は0となっています。
もうひとつの例を掲載します。

[2009/02/08 18:35:02R] JQ1YCZ0JQ1YTC0QS・.i 煦  @6-/=0&'8L9=BDHIH+6OUNFT@GHEロ C!!E.'.EEEEEEEEEEEEEEEEEl>l>A

[2009/02/08 18:35:02R] 4A 51 31 59 43 5A 30 4A 51 31 59 54 43 30 51 53 8E 22 2E 69 06 01 02 13 04 00 E0 88 00 00 40 36 2D 2F 3D 30 26 27 38 4C 39 3D 42 44 48 49 48 2B 36 4F 55 4E 46 54 40 47 48 45 FF DB 00 43 01 0C 0C 0C 11 0F 11 21 12 12 21 45 2E 27 2E 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 1C 0F 6C 3E 6C 3E 41 0D 0A

こちらは誤り訂正がかなり多かったようですが、やはり正しいデータが得られています。

このところのCUTE-1.7+APDIIではSRLL運用がありませんが、機会をとらえて実衛星での検証をしたいと思っています。また、現時点では次の写真のようなブレッドボード上で組み上げていますが、時間を見てプリント基板を起こしたいと思っています。

P2080265_4_2

| | コメント (3) | トラックバック (0)

New CubeSat(2)

本日(もう0時を回ったので昨日の2月7日ということになりますが)23時57分頃からのPRISMで、GMSKの送信試験があるということで、夜中なので起きていられないだろうとあきらめていたところ、運よく(悪く?)起きていたので、受信に挑戦しました。AGWPE+つなたーむという組み合わせで、以前CQ誌に私がXI-IV受信方法ということで紹介したことのある手法を応用して対応しました。
パスの頭で1200ボー送信の音が何度かした後、GMSKの送信が始り、つなたーむの画面にデコードデータが次々と表示されました。Sメータは5位まで振れていました

20090207_2359

以下は受信データの抜粋(最初と最後)です。

[2009/02/07 23:56:56R]     U   JQ1YZW  種JQ1YCX    ・        1:Fm JQ1YZW To JQ1YCX <UI pid=F0 Len=80 >[23:56:56]
'驎ラー€K
ラ膝MSK test packet. ISSL,UT http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/prism/A
.

[2009/02/07 23:59:44R]     U   JQ1YZW  種JQ1YCX    ・        1:Fm JQ1YZW To JQ1YCX <UI pid=F0 Len=86 >[23:59:44]
樢ソソctlg2-03_wvvZZ\[YYWZZXァ.@Z. ...
.............h~}iL・..........)G
.

PRISMのGMSK送信機の稼働無事確認をお喜び申し上げます。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »