AVR実験室(9)
昨年2月8日以降、AVRマイコンについての記事を書きませんでしたが、その間、モデムICなしTNCの実験をとぎれとぎれにも継続していました。実際のCUTE-1.7による受信もその間に試しましたが、正常なデータは全く得ることができず、そうこうしているうちに土日のSRLLによる運用がなくなってしまったため、以前録音したものでの実験のみ続けていました。半固定抵抗を固定抵抗に交換したり、余計なLEDを省略してみたりしましたが、結局、モデムICなしの受信は精度が上がらず、一旦断念することにしました。その代わり、少しずつプログラムを作成しながら、AVRマイコンで何ができるかを探究していこうと思います。
まず、実験用のボードを組みました。現在、「フィジカルコンピューティング」を合言葉(?)に、GainerやArduinoといったセットが普及しているようですが、私は手元の部品を使って、次のような機材を用意しました。
(1)AVRマイコンのATmega88をブレッドボードに搭載し、
(2)書き込みはISPコネクタをブレッドボード上に搭載してAVRISPmk2を使用、
(3)ATmega88とパソコンとは、RS-232Cで接続するため、「トランジスタ技術」2008年1月号付録のRS-232Cレベル変換基板を使用、
(4)電源は単3電池2本の3Vとする。
上記により組み上げたボードの様子は次のとおりです。
この基板に、今回は次の機能を持たせました。
○パソコンのターミナルソフトと通信を行い、マイコンの電源投入時にスタートメッセージを表示した後、ターミナルソフトからの文字入力をエコーバックする(入力したものをそのまま返す)。
ターミナルソフトには「つなたーむ」を使用しました。その動作状況は、次のとおりです。
作成したプログラムリストは、次に掲載したファイルのとおりです。処理内容については、順次説明していきたいと思います。
「RS232C_TXRX_20100307.txt」をダウンロード
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