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2011年9月23日 (金)

AVR実験室(23)

今週も先週に引き続きモデムICなしTNCでの実験を続けています。XI-IVの新しい画像データが送信され始めたので、TNC-22と同時受信しました。TNC-22では99.6%の取得率に対して、AVRマイコンによるモデムICなしのTNCは54.2%の取得率です。前回と同様の約半分のデコード率のようです。次の左がTNC-22、右がモデムICなしTNCによる画像です。
Xiiv_110923_1818_rom1 Xiiv_110923_1835_rom1

なお、同じ回路でSRLLのモデムICなしTNCについて実験を始めましたが、なかなかうまくいきません。別の回路を作成して、別途実験したほうがよさそうです。


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2011年9月17日 (土)

AVR実験室(22)

モデムICなしTNCは、(自分なりに)やっと完成となりました。テスト音声として以前録音しておいたAPRS(144.66MHz)とXI-IVの画像データが、既成のTNCと同じデータ形式で出力できるようになりました。デコード率は既成のTNCに比べると芳しくありませんが、ひとまず完成ということにしました。
ブログを見直したところ、2008年1月から始めて3年9か月かかったことになります。最初はCUTE-1.7+APDから送信されるSRLLを対象としていましたが、SRLL運用がされなくなってしまったことから、Ax.25をターゲットに変更しての実験でした。
送信に使用されるTNCにより相性があるようで、APRSの受信において必ずデコードできるものとまったくできないものがありました。
今回の完成品における特徴は、次のとおりです。
1 電源にニッケル水素電池4本4.8Vを使用している。一時小型のスイッチング電源5Vを使用していたが、ノイズの影響が大きかったようで、まともに動作しなかった。
2 音声入力の増幅を単電源用OPアンプで行っている。
3 AVRマイコンのアナログコンパレータにより、基準電圧と基準電圧を0レベルにシフトした音声入力とのゼロクロス(厳密に言うと基準レベルがゼロではありませんが)により、送信される変調音の周波数を検出している。
4 マイコンのクロック周波数をできるだけ安定したものとするため、16MHzの水晶発振子を使用している。
5 途中までブレッドボード上で実験していたが、ノイズ等の影響が大きいようなので、両面スルーホールのユニバーサル基板に回路を組み上げてから、プログラムの開発に本格的にとりかかった。
6 出力はRS-232CレベルコンバータICを使用して、RS-232C出力とした。この部分はUSB変換ICを利用すれば、直接USB接続できると考えている。
7 とにかくAx.25受信に専念した。先々送信も考えたいが、使用したマイコンの能力から考えると、受信で能力一杯のようにも感じている。
今後もう少し実際の受信をしてみてから、レポートをまとめて何らかの形で発表したいと考えています。

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2011年9月11日 (日)

AVR実験室(21)

 昨日に続いて取得していたXI-IVの画像データは、TNC-22では100%取得完了となりました。モデムICなしTNCでは51.7%の取得でしたので、やはり既成TNCの半分程度のデコードのようです。
 今日さらにプログラムを改良し、CRCが一致したものだけを出力するようにしました。
 昨日同様、下の画像の左側がTNC-22のデータによる画像(データ取得率100%)、右側がモデムICなしTNCのデータによる画像(データ取得率51.7%)です。
Xiiv_110911_1717_rom1 Xiiv_110911_1850_rom1

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2011年9月10日 (土)

AVR実験室(20)

 モデムICなしTNC実験の続きです。
 前回のプログラムではCRC計算ができていませんでしたが、今回はCRC算出を付け加え、送信されてくるCRCとの照合ができるようになりました。とはいっても、デコードされたデータを目で確認している状況です。また、ヘッダー部(コールサイン)は、受信したデータそのままのため、既成のTNCの形式とはなっていません。そのため、XI-IV画像の処理時には、ヘッダー部を一定のデータに置き換えています。
 前回と同様、XI-IVの画像データを受信し、画像を作成しました。前回と同じ画像ですので、前回の取得データに追加して、画像処理しています。
 下の画像の左側がTNC-22のデータによる画像(データ取得率97%)、右側がモデムICなしTNCのデータによる画像(データ取得率45%)です。やはり、モデムICなしTNCは、TNC-22の約半分のデコード率のようです。
Xiiv_110910_1736_rom1 Xiiv_110910_1945_rom1


 

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2011年9月 4日 (日)

AVR実験室(19)

モデムICなしTNCの実験に没頭していたため、ブログを4か月間更新しませんでした。
 TNCの実験を積み重ねた結果、モデムICありのTNCに比較すると性能(正しいデータの取得率)は劣りますが、そこそこのデコードができるようになりました。これについては、後日結果をまとめようと考えています。
 先週と今週はXI-IVの受信時(計3回)に、TNC-22と実験中のモデムICなしTNCと同時に受信し、それぞれのデータで画像を作成してみました。
 下の画像の左側がTNC-22のデータによる画像(データ取得率70.4%)、右側がモデムICなしTNCのデータによる画像(データ取得率34.2%)です。モデムICなしTNCは、TNC-22の約半分のデコード率と考えられます。
Xiiv_110904_1800_rom1 Xiiv_110904_1810_rom1

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