AVR実験室(31)
4 基準電圧
ゼロクロスを検出するときにはマイコンのアナログコンパレータを使用しますが、基準電圧について、検討が必要です。
音声信号をそのままマイコンに入力する場合は、基準電圧はゼロボルト(アース)となります。マイコンの入力端子は、マイナスは原則入力できません。しかしながら、AVRマイコン(今回使用したのはATmega88)の説明書の電気特性を見ると、△0.5Vまでの入力は可能のようです。
また、インターネットで見つけたAVRやPICマイコンを使用したアナログコンパレータを利用したTNCの回路を見ると、基準電圧をアースに接続し、音声信号を直接コンパレータに入力しているものがありました。
そこでAVRマイコンでアナログコンパレータによる1200Hzと2200Hzの周波数を判別するプログラムを組み、基準電圧となる端子をアースに接続して音声信号を直接アナログコンパレータに入力(直流分を遮断するコンデンサを通してになりますが)したところ、2つの周波数の判別はできました。
しかし、その後パケットデータを取得するプログラムに進んだときには、この方法ではうまくデータが得られませんでした。
そこで、同じ値の固定抵抗器2個を組み合わせて電源電圧の半分(当初は電源を5Vとしていたので2.5Vになります)を生成し、これを基準電圧としました。そして、音声信号にも同様の電源電圧の半分の下駄を履かせて、この2つを比較することでゼロクロスを検出する方法を試したところ、パケットデータを取得することができるようになりました。
これについては以前掲載しましたが、次のようなイメージになります。
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投稿: People that Write Admission Resumes | 2017年3月10日 (金) 19時19分