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2013年3月31日 (日)

PRISMメッセージボックス用ソフト(1)

東大のCubeSatの一つであるPRISMでは毎週土日にメッセージボックスの利用が開放されています。東工大のCUTE-1.7+APDIIでもメッセージボックスの利用ができますが、こちらはアップリンクが1200MHzのため、設備がない人も多いのではないかと思います。私も1200MHzの設備がないので、残念なことに使ったことがありません。PRISMのアップリンクは145MHz帯、ダウンリンクは435MHz帯なので、設備のある人は多いと思います。今日私が確認したところでは、メッセージ数は83となっていました。
しかし、PRISMのメッセージボックスは衛星から送られてくるパケットに独特なヘッダーが付いていることとメッセージが4つに分けられて送信されることから、メッセージを読み出した場合に読みにくい状況です。JE9PEL/1局がブログでパケットの区切りに合わせたメッセージ作成を提案されていましたが、なかなか難しく思っていました。
そこで、AGWPEと組み合わせて利用するUISSのようなソフトを試作してみました。メッセージはヘッダーを除いて表示する仕組みにしました。
今月3日からPRISMのメッセージボックスの情報を整理し、C#を初めて使ってみました。AGWPEとの接続及び切断、最終メッセージ番号の読み出し、メッセージ番号を指定したメッセージの読み出し、TALKメッセージの書込み、受信データの保存、以上5つの機能を盛り込みました。
昨日今日の午後パス計4回試行しました。受信時はAGWPEがデコードしてくれれば読みやすいメッセージ形式となりました。送信はうまくいきませんでした。送信については、後でダミーロードを接続して変調音等を別のトランシーバで確認したところ、パソコンの出力が不足しているのか、変調が浅く、受信に使用したトランシーバに接続したTNC-22でデコードできませんでした。
作成したソフトの画面イメージは次のとおりです。UISSをまねてプログラム名を「UPRISM」としています。また、現時点のバージョンをアップしますので、興味がある方はダウンロードしてお試しください。インストールは不要で、ダウンロードしたexeファイルを実行するだけです。なお、実行にはMicrosoft .NET Framework3.5SP1がインストールされている必要があります。もしかすると.NET4も必要かもしれません。私のパソコンにはすでに4がインストールされているので、3.5だけでいいのかどうかが確認できません。プログラムの開発はVisual Studio 2010 C#を使用しています。また、アップしたプログラムはウィルスセキュリティ12.2.0189(ワクチンバージョン9.89.2325)でウィルスチェックしています。
Uprism_20130331
「UPRISM.exe」をダウンロード
簡単な使い方の説明:AGWPE(必要なセッティングをしたもの)を立ち上げた後、UPRISMを立ち上げます。UPRISMの「Connect」ボタンをクリックするとAGWPEと接続されます。「Disconnect」でAGWPEを切断します。「Get the Latest ID」は最終メッセージ番号の取得のコマンド「n」を送信します。「Send "TALK" Message」はその右側に自分のコールサインを入力しておき、その下に入力したメッセージ(39バイトまで)をTALKメッセージとして送信します。「Read Message」はその右側で指定したIDのメッセージを取得するコマンドを送信します。「Log Save」はクリックした時点で、その上のボックスに表示されている受信メッセージをUPRISMのあるディレクトリ内に「保存年月_日時分秒.log」をファイル名としたログファイルを保存します。メッセージ送信等のボタンをクリックするとパケット音がパソコンのスピーカから聞こえると思います。送信切り替えはAGWPEの機能により実現されます。
(4月6日追加)UPRISMで送信する前に、必ずMyCallの部分に自分のコールサインを入力してください。これを忘れると、「URCALL」を送信者のコールサインとするパケットが送信されてしまいます。メッセージボックスへの書込み者が「URCALL」になってしまいます。起動時に入力するメッセージボックスを表示させることができればいいのですが、今のところ、そこまでの知識がわたしにはありません。

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