ARTSATでART(6)
ここ数日紹介したProcessingでINVADERのAPIデータを利用する方法を説明してきましたが、制作された作品を送っていただきました。
制作者は、ARTSATチームの木村元紀さんです。掲載にご了解いただきましたので、コメントと併せて紹介します。
「二次電池の温度と出力電圧を使って、下のような絵を描きました。
中心から放射状に伸びる線1本1本の色が、電池の温度を表しています。
また、線の長さは、電池の出力電圧を表しています。
さらに、線の位置は、軌道上での衛星の位置(位相)に対応しています。
つまり、衛星が軌道上を進むに従って、新しい線が右回りに配置されていき、衛星が軌道を一周(約一時間半)すると、線の位置が元の場所に戻ってきます。
この図では、およそ17日分(270周回)分のデータを重ね合わせて表示しています。
物理的な解釈をすると、右半分の温度が上がって行く領域(右回り:青→紫→赤)は、日照の状態にあると考えられます。
対して、左半分の温度が下がって行く領域(右回り:赤→紫→青)は、日陰の状態にあると考えられます。
面白いのは、日照から日陰に移るときに(画像の下やや左側で)、
電池電圧が下がっている(線の長さが短くなっている)のがはっきり見えることです。
これは、日陰では太陽電池の発電がなくなるため、電池から電流が引っ張られ電圧が降下したものと考えられます。
Processingの描画の過程は以下の動画に上げましたので、こちらもよろしければご覧下さい。
https://vimeo.com/100340502
こちらは1ヶ月(500周回以上)のデータを重ね合わせています。
」
動画を拝見すると、衛星の様子がさらによくわかります。
このような素敵な作品を送っていただき、どうもありがとうございました。
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