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2014年9月18日 (木)

ARTSAT2: DESPATCH (1)

9月1日に大気圏再突入して運用を終えたARTSAT1: INVADERに続き、多摩美大×東大のARTSATプロジェクトではARTSAT2: DESPATCHの準備が進んでいます。
DESPATCHはINVADERとは異なり、地球脱出軌道のため、地球周回軌道の計算を基礎としている衛星の位置計算ソフトでは対応できないため、プロジェクトでは軌道情報をWebAPIにより配信することにしています。
これはインターネット上の情報配信ウェブサイトに、規定された方法でアクセスすることで情報を入手できるということであり、インターネット・エクスプローラでアクセスすると衛星の方位や高度が得られるようになっています。(http://api.artsat.jp/web/despatch参照)
しかし、インターネット・エクスプローラでパラメータを設定して情報を得る方法では効率がよくないため、各自で自分が入手したい形式でデータが得られるようなソフト開発等が必要になってきます。
今回、私はVisualC#を使用して、このデータを得るソフトを試作しましたので、紹介します。
1 このプログラムの実行には、Microsoft .NET Framework4.5.1(3.5でも動作するかもしれません。)がパソコンにインストールされている必要があります。
2 ここ(「DESPATCHtrack.exe」をダウンロード)から取得した実行ファイルを適当なフォルダに保存します。
3 保存氏がDESPATCHtrack.exeをダブルクリックします。
4 すると、下記掲載の一つ目の画像のような画面が開きます。
5 位置を求めたい時刻を「UTC」の欄に入力すると、すぐ下の「UNIX Time」の欄にUTCをUNIX Timeに変換した値が表示されます。
6 続いて、観測者の位置(緯度、経度、高度)を「Latitude」(緯度)、「Longitude」(経度)、「Altitude」(高度)にそれぞれ入力します。
7 中央の「Get DESPATCH Information」ボタンをクリックすると、その下の「Time」以下の欄に、APIから取得したデータが下記掲載の二つ目の画像のように表示されます。なお、ボタンをクリックすると、ウィルス対策ソフトのブロック表示がされる場合がありますので、一時的にでもインターネットへの接続を許可します。

Despatchtrack20140917_1_2

Despatchtrack20140917_2


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コメント

My_Blog で、この DESPATCH Tracking Software を
紹介させていただきました。気付いたところを....

(1) 打ち上げは今年12月15日頃に予定されています。
  UTC画面の日時入力は▲ボタンか手入力により
  できますが、12月10日とか15日に出来ないです。
  つまり、日時入力に自由度が少ないような気が
  します。

(2) このソフトの次回起動時に、いったん入力した
  Latitude, Longitude, Altitude が保持される
  と、なお良い。

すばらしいソフトの開発をありがとうございます。
以上の点が気付いたところです。

JE9PEL/1 脇田

投稿: JE9PEL/1 | 2014年9月28日 (日) 09時03分

JE9PEL/1 脇田さん、コメントありがとうございます。(1)については、現時点のAPIから配信される情報が実際の打上げには一致しておらず、今回のバージョンではAPIから提供される日時を取得範囲としている状況です。API側のデータが変更された場合には、それに対応する予定です。(2)については、今後の改良点として取り込めるようにしたいと思います。なお、現時点で、自局の位置を入力して、一定期間内の可視時間の情報を取れるような機能を検討中です。今後もご意見よろしくお願いいたします。

投稿: ji1izr/眞田 | 2014年9月28日 (日) 11時14分

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