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2021年11月28日 (日)

GRBAlpha

長い間ブログから離れてしまっていました。最後の更新から、3年9か月も過ぎていました。久々にCubeSatのことを書きます。

XI-IVは変わらずCWが聞こえます。パケットはダウンリンク音はするのですが、電源事情がかなり悪いのか、また、同じ周波数での違法局があることもあり、デコードができない状態が続いています。

そのような状況の中、XI-IVの打ち上げ時からお付き合いのあるJA6PLさんから、今年の4月下旬にGRBAlphaというCubeSatについてのご相談があって教えていただいたり、この衛星の主眼であるガンマ線バースト検出のプロジェクトを進めている広島大学の高橋先生からGRBAlphaについて教えていただいたりし、GRBAlphaにも関わるようになりました。

GRBAlphaについては、広島大学のhttps://www.hiroshima-u.ac.jp/news/63696に説明がありますが、衛星の機能の中に、アマチュア無線向けのDIGIによるメッセージ中継機能があります。詳細は改めて記載しようと思いますが、昨日と本日の午前のパスで、このDIGI機能を利用して、JA5BLZ局と私JI1IZRとの間でのメッセージ交換に成功し、QSLとなりました。その時の本日のPC画面コピーは次のようなものです。

Screenshot-from-20211128-101048

ここに至るまでは試行錯誤がありましたので、その方法について、今後順次説明していきたいと思います。

GRBAlpha衛星を使用したソフトウェアモデムによる9600bps(G3RUH)によるQSOの解決すべき問題点は、次のようなものがありました。これらを一つづつどのように解決していったのかを順次説明していこうと思います。なお、目的は「ソフトウェアモデムをトランシーバーと接続し、衛星を利用してアスキーコードを含むバイナリデータの送受信を可能とする。」ということになります。なお、各項目には、今回QSOに成功した時の私の状況を()内に記載しておきます。
1 使用するパソコン(ノート型)
2 使用するOS(Linux+VM上のWindows2000)
3 使用するターミナルソフト(自作コマンド送信アプリケーション+VM上のWindowsで稼働するつなたーむ)
4 使用するソフトウェアモデム(Linux版Direwolf)
5 使用するトランシーバー(FT-847M)
6 パソコンとトランシーバーの接続(FT-847Mのデータ端子にRS-232CによるPTTコントロール回路付の自作接続ケーブル)
7 トランシーバーの設定(9600bpsの送受信設定)
8 パソコンの設定(音声入力20%出力80%、Direwolfは9600bpsに設定)
9 送信データの作成(Stirlingで作成、メッセージは自作アプリケーションで入力)
10 送受信手順(自作アプリケーション、つなたーむ使用の場合はファイル送信機能を利用)
11 ドップラーシフトへの対応(430MHz帯のみでの送受信のため、リピーター利用と同様の送受信別のメモリー5つを切り替え、又は、CALSATによる周波数制御の場合は中心周波数付近での送信)

 

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