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2022年11月 2日 (水)

SHF測定器(同軸型波長計)の製作(1)

5GHz帯のトランスバータが完成して初QSOができましたが、今後SHFの実験を進めていくにあたり、何か測定器が欲しいと思いました。
手元のいろいろな資料をコピーして読み漁り、手元部品を探したところ、受信機の動作確認のためのシグナルジェネレータと、送信機の動作確認のための電解測定器なら作成できそうな状況でした。
シグナルジェネレータは、トランスバータの動作確認の際「5GHzトランスバータ25年越しの完成へ(4)」で利用した方法がありました。この時利用した部品を組み上げればシグナルジェネレータはできそうです。しかしながら、シグナルジェネレータを発展させてビーコンが作成できそうに思いましたので、シグナルジェネレータは後回しにして、まずは簡易な電解測定器を準備することにしました。
一番簡単な方法は、必要な周波数のアンテナ出力をダイオードで整流してメーターで見ればいいのですが、これだと使用するアンテナの周波数帯の電波が出ていることがわかるだけなので、できれば周波数を測れるものがよいと思いました。
そこで、「1200MHzマニュアル」に記載されていた「同軸型周波数計」(著者:JR7JID)を作成することにしました。
これは共振を利用したもので、金属の箱の中に共振棒を出し入れし、その共振棒の長さにより周波数を測定するものです。
DIY店で真鍮板(記事では0.5mm厚となっていますが、私は0.2mm厚を使用しました。)と真鍮管を購入して、共振器を作成しました。検波用ダイオードは、1-6GHzを対象としたのでリンク部分が5mmと非常に短いため、1SS99は使用せず、チップダイオードの1SS315(先日入手したばかり)を使用しました。はんだ付けが難しかったのですが、リード線をつけ足したりして、検出器部分が何とか組みあがりました。
試しに1200MHz帯のトランシーバで至近距離で送信し、テスターで電圧を測りながら共振棒を出し入れしてみたところ、記事に記載された1.2GHzの長さである59mm前後の位置でメータが動作し、検出することができました。
現時点の検出器部分は下の写真のとおりです。今後、これにボリュームとメーターを取り付けて、測定器として完成させたいと思っています。

Dscn1757

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