おもちゃの修理記録(9)ラジコンバギー
【不具合症状】
車輪を駆動してしばらくすると「ギャー」という異音がする。
【依頼症状の確認】
裏返しにして車輪を駆動させると、最初は問題ないが、しばらくすると後輪の駆動部から歯車がこすれているような異音がする。
【原因究明と修理方法】
1 本体の電池6本を取り外した。
2 後輪のギアボックスを開けるためにタイヤを取り外した。タイヤの中心の穴の奥にねじがあるので、長い柄のドライバーが必要である。
3 ギアボックスのねじ6本(青)と車軸のねじ5本(赤)を取り外した。ギアボックス(青)と車軸(赤)のねじの長さが異なるので、分けて保管する必要がある。
4 ギアボックスの中はさびと汚れまみれであった。
5 汚れとさびによる異音発生が考えられたので、可能な限り汚れとさびを落とし、グリスアップして、ギアを組み直した。
6 ギアボックスの蓋をねじ止めして、確認のため車輪を駆動させてみたところ、傾けると異音が発生する状況であった。
7 ギアボックスを開け、車軸とギアを取り除き、モーターだけにして蓋を開けたままモーターを駆動させてみたところ、ギアのこすれるような異音が発生した。モーターの状態を確認すると、モーターに取り付けられている歯車とギアケースの隙間が少ないことに気が付いた。また、ケースの該当部分が少し削れているように見えた。
8 モーターを取り外して手で軸を動かすと遊びがかなり大きく、回線数が上がったり傾けたりすると、モーターの軸が歯車側に伸びてケースとこすれていると思われた。モーター軸の上面が歯車の上面より落ち込んでいるので、歯車をさらに押し込めば、歯車のこすれが解消されると思われた。
9 モーターの軸を木の台に当たるように載せ(あるいは歯車を台の側にして)、様子を見ながら金槌で歯車(上下逆にした場合は車軸)をたたいて、歯車の上面とモーターの軸がほぼ同じ面になるようにした。
10 モーターをケースに入れると、歯車とケースの間に隙間があることが確認できた。
11 ギアボックスを組み直して異音が発生しないことを確認し、修理を完了した。
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