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2023年8月26日 (土)

おもちゃの修理記録(27)1歳からのやりたいほうだい

【不具合症状】
音が割れる。子供が上から叩いたりしたので、内部のねじが外れたりひびが入ったりした可能性があるので、見てほしい。

【依頼症状の確認】
最上部のティッシュボックスの側面に触れると、ビビリ音が出ることがあった。
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【修理方法】
1 内部確認のため、底面のねじ6本(赤丸)を外した。
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2 底面と上部は電池の配線でつながっていた。内部を確認したが、ひびやごみなどはなかった。すべてのねじを増し締めしたが、すべてしっかり留まっていた。
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3 上部スピーカーの留めねじ2本を外してスピーカーを確認したが、コーンの割れや破れなどはなく、きれいであった。
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4 スピーカーを元通りに取り付けてから、上部のねじ4本(青丸)を外した。
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5 上部のティッシュボックス内もほとんどきれいであったが、念のためウェットティッシュで掃除した。
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6 ティッシュボックス部分は本体に比べて薄いプラスチックであるので、共振してビビリ音が生ずることが考えられたため、共振防止のためティッシュボックス内に隙間テープを適宜の長さに切って貼り付けた。組み直して動作させ、ティッシュボックスに触れてもビビリ音がほとんど生じない(触れると振動しているのがわかる)ことから、修理完了とした。
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※ 上部のティッシュボックスに開け閉めできるふたがあり、これがしっかり留まってないとビビリ音が発生する可能性がある。

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おもちゃの修理記録(26)プラレール3台

【不具合症状】
江ノ電2両組のうちモーター車は動かず、牽引される車両は音が出ない。
湘南電車1両は動かない。
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【修理方法】
1 江ノ電モーター車のカバーを外したところ、車輪とボディーの間に埃が詰まっていたので、これを取り除いた。
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2 車輪を外しモーターケースも分解して掃除し、ギアにグリスを塗って組み戻した。モーターケースに少しガタがあり時々ギアが空回りすることがあるが、走行するようになった。
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3 牽引される車両上部にあるスライドスイッチをオンにしても音が出ないが、スイッチを横にずらしたりすると音が出ることがあるため、接触不良が考えられた。
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4 カバーを外して車体を開けると、上部の奥にスイッチが取り付けられていたので、これを取り外した。
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5 スイッチを分解し、摺動部を磨いた。
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6 元通り組み直したところ、モーター車に引かれて音が出るようになった。
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7 江ノ電は単2電池であったが、湘南電車は単3電池で動くようになっていた。
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8 カバーを外したところ、江ノ電と同様に車輪とボディーの間に埃が詰まっていたので、取り除いた。
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9 ギアボックス内はきれいであったが、モーターが電池ボックスと接触している部分がはんだ付けではなく金具が接触しているだけであったので、きちんと当たるようにしたところ、動くようになった。
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おもちゃの修理記録(25)マリオカートラジコン

【不具合症状】
走行時にギャーという異音がして走らなくなった。
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【依頼症状の確認】
走行時に、特に前進から後退にした時にギャーという音が出てなかなか走り出さないことがあった。

【修理方法】
1 車体裏面のねじ7本(赤丸)を外して、ボディを取り外した。スイッチのねじ2本はボディの固定には関係がないため、外す必要はなかった。
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2 後輪ギアボックスを固定しているねじ2本(赤丸)を外した。なお、前輪は車体とボディとで挟まれて固定されているため、ボディを外した後に別途保管した。
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3 駆動部のケースの4本のねじを外して、ギアボックスのカバーを外した。
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4 ギアボックスのデファレンシャルを取り出し、デファレンシャルのねじ3本を外して内部を確認したが、歯車にはこすれ跡などの異常は見当たらなかった。
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5 ギアボックス内を確認したが、こすれ跡などの異常は見当たらなかった。
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6 モーターとデファレンシャル、それらを中継する歯車に見えないこすれがあるかもしれないと考え、中継する歯車の上又は下にワッシャーを挟んでみたが、状況は変わらなかった。
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7 デファレンシャルを再び分解して内部を詳細に確認したところ、軸受け部分が少しすり減ってバリ(赤丸)が生じていることを発見した。また、デファレンシャルのケースを仮り組みしたところ、ケースに少し隙間(赤囲い部分)があった。
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8 上記7の状況からデファレンシャル内部の歯車にガタが生じていると考えられたため、デファレンシャルのケースのねじ留め支柱を少し削って、ケースの隙間を減らしてみることにした。
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9 デファレンシャルのケースの隙間をほとんど無くしたところ、異音が減少して走行するようになったため、修理を完了した。
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2023年8月12日 (土)

おもちゃの修理記録(24)パワーショベル

【不具合症状】
パワーショベルの運転席は回転するが、アームが動かない。リモコン送信機左側レバーが壊れてレバーがよく動かない。キャタピラーはないが、とにかくアームが動くようにして欲しい。
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【依頼症状の確認】
リモコン送信機のアームを動かすボタンを押しても動かず、動作音もしない。キャタピラーは両方とも付いていないが、一方の車輪は回転する。リモコン送信機の左側レバーが右に比べてめり込んでいた。
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電池を確認したところ、送信機の電池2本は電圧が十分であったが、本体の4本は異なるものが混ざっており、うち1本はほとんど0V、1本はかなり弱くなっていた。

【修理方法】
1 リモコン送信機の裏のねじを外して、左側レバーを外した。
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2 レバーの押さえ部品が一部割れていた。
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3 左側レバーのスイッチ部分の基板も割れていた。
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4 基板裏側の割れているパターンに銅線をはんだ付けして補強した。
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5 レバーの押さえ部品をアルミテープで補強して、元通り取り付けた。なお、レバーの押さえ部品や基板を留めるねじが、取り付け部分があるのに付いていないものがあったので、手持ちのねじですべて留めた。
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6 基板も取り付けて裏蓋をねじ止めし、左側レバーが右側レバーと同じような状態となっていることを確認した。Dscn3333

7 本体裏のねじを外して内部を確認したところ、一方の車輪の配線が外れていた。
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8 外れていた配線を基板の該当部分にはんだ付けした。
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9 アームを動かす機構の連結部分が外れていた。
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10 モーターを外して、外れていた部分をはめ直して、モーターを元に戻した。
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11 依頼された部分の修理は完了したが、車輪が回るのにキャタピラーがなくて走れないのを残念に思ったので、ゴムベルトでキャタピラーを作ってみることにした。
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12 車輪と同じ幅2cmのゴムベルトを38cm(キャタピラーの長さ37cm+のりしろ1cm)の長さで2本用意し、テープで仮止めしてキャタピラーとして走行させてみた。走行中にすぐ外れてしまうので、車輪に合わせて真ん中に引っ掛かる部分を付けることにした。最初は引っ掛かりは5mm×5mmとしたが、後部車輪の引っ掛かりに合わなかったので、縦方向の幅を2mmとして、ゴムの2mm×5mmの部品を必要数(11mmおきに取り付けるため34個)作った。
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13 ゴムで作った引っ掛かり部品を、ゴムベルトに11mm間隔で接着剤で貼り付けた。使用した接着剤は、以前別の修理でも使用したプラスチック用接着剤(コニシ株式会社の「ボンド ウルトラ多用途SU プレミアムソフト(シリル化ウレタン樹脂系接着剤)」)がゴムにも対応しているので、これを使用した。
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14 13で部品を貼り付けた後に1日以上乾かしてから、ベルトを輪にして接着し、更に1日以上乾かした。
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15 出来上がったキャタピラーをパワーショベルの車輪にはめた。
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16 キャタピラーの引っ掛かりはぴったりとは引っ掛からないが、ある程度外れずに走行できた。接着の強度も大丈夫の様であったので、これで修理を完了した。
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2023年8月 5日 (土)

おもちゃの修理記録(23)シャボン玉ステッキ

【不具合症状】
ステッキが光って音は出るが、シャボン玉が出てこない。

【依頼症状の確認】
ステッキのボタンを押すと、音が出てステッキが光るが、シャボン玉を作るポンプの音がしない。
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【修理方法】
1 本体裏側のねじ(電池ボックス内にも2本あり)を外して内部を確認したところ、内部にさびが落ちていた。
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2 モーターを包んでいるカバーを外したところ、モーターがさびに覆われていた。
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3 モーターを取り外してさびを落とし、軸に油をさした上、破損していたコンデンサを交換した。また、モーターの端子がさびの腐食で折れていたので、根元のプラスチック部分を少し削って端子が出るようにして、そこにはんだ付けした(次の写真の赤丸部分)。
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4 上記3の作業後にモーターに電池をつないで回転することが確認できたが、ケースに歯車を仮組して手で回してみたところ、固くて回らなかった。そこですべての歯車を外したところ、歯車の軸にさびが発生したりして、回りにくくなっていた。
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5 取り外した歯車の軸を紙やすりで磨いたり、歯車をウェットティッシュ等で清掃したりして、きれいにした。
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6 清掃を完了し歯車やモーターをケースに収めて電池をつないだところ、スムースに動作することを確認した。
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7 すべての部品を本体に収め、チューブを接続した。電池を入れて音と光が出てモーターが回転することを確認したが、シャボン玉が出てこなかった。スイッチを押しながらステッキを振ったりしたところ、シャボン玉液がステッキ上部へ届くようになり、シャボン玉が出るようになったため、修理を完了した。
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おもちゃの修理記録(22)リズムおもちゃ

【不具合症状】
電池を交換したが動かない。

【依頼症状の確認】
電池ボックスを開けたところ、電池の液漏れの影響で接点の汚れとさびがあった。

【修理方法】
目の細かい紙やすりやルーターで電池ボックス内の接点を磨き、ボックス内をきれいにしてから電池を入れたところ動作したので、修理を完了した。
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※ イベント会場内での修理依頼をその場で約1時間で修理し、イベント終了時間内に返却できた。

【参考】修理依頼が多い電池の液漏れによる故障の様子
電池の液漏れは電池の接点が次の写真の様に青緑や茶色のさび状に腐食されて動かなくなるので、しばらく(数週間から数か月)使わない場合は、必ず電池を外しておく必要がある。
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