おもちゃの修理(番外編)CDラジカセ
おもちゃではないのですが、番外編で紹介します。
【不具合症状】
CDを認識しない。
【依頼症状の確認】
クリーニング用CDを掛けたところ、クリーニング用CDの全曲数は表示されたが、再生はできなかった。
【修理方法】
1 認識しないCDを入れた時に動作音を注意深く聞いていると、モーターの回転が安定していない様子であった。
2 CDを入れる部分を確認したが、きれいな状態であった。
3 裏面のねじを外して中を開けると、CDドライブ部分は一番奥にあり、大きな基盤を外す必要があった。
4 基板の取付ねじのほか、コネクタを外してCDドライブが見える状態になった。基板とCDドライブは薄いリボンケーブルで接続されていたので、折り曲げたりしないよう細心の注意を払って取り外した。CDドライブのねじ4本(赤丸)を外して、CDドライブを取り出した。
5 何度も基板を戻しての動作確認は困難と考え、動作不良に関係すると思われる部分の処置を次のとおり行った。(1) CD入れ口の蓋のセンサースイッチの接点の洗浄、(2) CDドライブの埃の除去、(3)CDを回転させるモーターへの注油、(4)レーザー光検出感度調整の半固定抵抗の接触不良への対応
6 CD入れ口蓋のセンサースイッチ(赤丸)は接点がむき出しなので、目の細かい紙やすりで磨いた。
7 CDドライブの埃の除去は掃除機を使用した。また、モーターへの注油は、CRCを直接ではなく、不要な紙等に吹き付けてチューブに付いた雫をこすりつけて、ほんの少量が付くようにした。
8 レーザー光検出感度調整用の半固定抵抗と思われる部品(赤丸)がドライブ下部に付いていたので、小さいドライバーで接触が回復するように動くか動かないか程度に当てるにとどめた。
9 以上の対応後に、CDドライブと基板の取付と配線の復旧を行った。本体上面から長い棒が基板に取り付けられている押しボタンスイッチを押すようになっていた部分の取付が難しく、ピンセットで何度も位置を直したりして何とか組み戻した。組み上げて動作確認したところ、CDの認識と再生ができたので、修理を完了した。
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