おもちゃの修理記録(77)たまごっちみーつ
【不具合症状】
電源が入らない。
【依頼症状の確認】
他のドクターから引き継いだが、電池を交換しても電源が入らなかった。
【修理方法】
1 電池の液漏れは無く、裏蓋を開けても内部に汚れ等も無くきれいだった。外部の電池ボックスからテスターを介して電源を接続し、動作電流を測った。電池接続直後の待機電流は0.08mA、リセット直後は48mA、その後18~20mAで一定電流が流れていた。このことから、電源部及びIC等の素子は正常と思われた。
2 基板を取り外したところ、液晶のすぐ下にX2(筒形の水晶振動子、2つ目写真の赤丸)、液晶で隠れている部分にX1(四角い発振器、12MHzの表示あり、2つ目写真の赤丸の右上)があったので、広帯域受信機で12MHzを受信すると、X1が発振していることが確認できた。X2は時計用と想定されたので、オシロスコープをX2の脚に当てたが、波形が確認できなかった。液晶下の2つのIC(SPEL3101A(大きい方)、HH1909(小さい方))の情報をネット検索したが、見つからなかった。

3 X2を手持ちの32.768kHzの水晶振動子と交換したところ起動したが、時計表示させると時刻が進んでいなかった。何度かリセット等を試すと時計が進むことがあったが、しばらくすると止まってしまう等動作が不安定であった。
4 ネット上の情報を探したところ、多くのたまごっちを修理した記録が紹介されているサイトを見つけた(http://www.takishita.jp/toy_hospital/tamagotch)。この中に時計用X2の負荷コンデンサがX2とは反対側の面のC27、C28であるとの説明があった。
5 これを交換してみようと考え、はんだごて2つで両端の端子を同時に熱して、チップコンデンサ2つを外した。
6 水晶振動子のコンデンサは10~22pFが一般的であるので、元々のものより大きめの手持ちの15pFのチップコンデンサを代わりにぎりぎりの位置にはんだ付けした。
7 電池を入れて起動させると、時計が動いていることが確認できた。
8 この状態で1時間ほど経過しても時計が進んでいることが確認できた。X2の脚にオシロスコープを当てたところ、32kHzの波形が確認できた。
9 ケースに組み入れ、更に1日動作させて様子を見ることにした。
10 翌日も時計が動いていることが確認できたので、修理を完了した。
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