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2025年3月 8日 (土)

おもちゃの修理記録(91)あんぱんまんおしゃべり動物図鑑のペン

【不具合症状】
スイッチを入れても動作しない。

【依頼症状の確認】
スイッチを入れても電源ランプのLEDが点灯せず、本に反応しない。
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【修理方法】
1 ケースを開けたが、内部はきれいであった。
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2 スイッチの接触不良が疑われたので取り外しテスターで確認したところ、接触不要であった。
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3 スイッチを分解したところ、内部の金属に汚れが付いていた。
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4 紙やすり等で汚れを取り除いて接点復活剤を塗布してからスイッチを組み立て直し、テスターで接触が回復していることを確認した。スピーカーの配線がかなり短く取り付けに手間取ったので、長い線と交換した。
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5 元通りに組み立て直し、電池を入れてLEDが点灯して動作することを確認した。なお、電源スイッチは電池からの配線を入り切りするものではなく、制御ICにプラスマイナスの信号を送るために使用されていた。そのため、電池を入れると待機状態となり、電池を消耗する。
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おもちゃの修理記録(90)バズ・ライトイヤー

【不具合症状】
音が出ない。左の翼が開かない。

【依頼症状の確認】
電池を交換したことがないということであった。翼の下に電池ボックスが見えるが、翼が外れなかった。

【修理方法】
1 翼にねじ止めは無く、ネットで調べたところ、引っ張れば外れるという情報を見つけた。他のドクターが慎重に引っ張ったところ、翼を外すことが出来た。翼は本体にはまっているだけであった。
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2 電池ボックスを開け、端子の汚れを除去して代わりの電池を入れたところ、音声が出た。
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3 翼を確認するため内部を開けたところ、割れた部品とバネが中に落ちていた。
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4 右側の翼の取り付け部分はバネと部品が付いていたが、左側は軸とねじが残っているのみであった。
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5 割れた部品をプラリペアで接着し、細い針金を巻いて取り付け動作させてみたが、強度を保てずに分離してしまった。プラリペアはこのプラスチックには効かず、手で剥がれてしまう状態であった。接着剤をエポキシ系のものに代えても同様であった。
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6 ステンレス製テープを貼り、細い針金で補強して取り付けたところ、何とか壊れずに動作した。
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7 翼は動作を繰り返すと再び壊れる可能性が高いことを説明することとして、修理を完了した。
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おもちゃの修理記録(89)トミカ乗り物

【不具合症状】
新しい電池に交換しても動作しない。

【依頼症状の確認】
電池が新しいことを確認してスイッチを押す等したが、音が出なかった。

【修理方法】
1 乗り物全体だと大きいので、ハンドル部分だけ外して預かった。
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2 電池ボックスに液漏れ等はなく、内部もきれいであった。
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3 電池ボックスの奥の接点が見えるよう、内部のカバーを外した。
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4 左右それぞれ1本ずつ電池を入れて、外に出ている電池の極と内部の端子との間で1.5Vが測れるか確認したところ、左側のバネの方で電圧が0Vであった。バネ部分をよく見ると、銀色の金属の表面に白い被膜がかかっているように見えた。
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5 リューターで被膜部分を磨いて取り除き、再度電池を入れて測ったところ1.5Vとなっていることを確認した。組み直して動作確認し、修理を完了した。
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おもちゃの修理記録(88)クレーンゲーム

【不具合症状】
動作するが音が出ない。

【依頼症状の確認】
クレーンは動作するが、音が出ていない。

【修理方法】
1 ケースを開けてスピーカーをテスタ等で確認したところ、配線は大丈夫であったがスピーカーは断線しているようであった。他のドクターから同等品の提供を受けて交換した。
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2 動作に伴って音が出ることを確認し、修理を完了した。
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おもちゃの修理記録(87)ウルトラセブンと怪獣

【不具合症状】
ウルトラセブンと怪獣のどちらも動かない。

【依頼症状の確認】
電池を交換したことがないとのことであった。ウルトラセブンは背中の電池ボックスを開けると電池が液漏れしていた。怪獣は電池ボックスの位置がわからなかった。

【修理方法】
1 ウルトラセブンは背中の電池ボックス内のさび等の汚れを除去した。
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2 単5電池3本使用であったので、電池を入れて背面のボタンを押したところ、音が出た。また、胸のカラータイマーが目視では光っておらず、スマートフォンのカメラでも光っているのが確認できなかったが、デジタルカメラで発光が確認できた。
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3 動作不安定な状態であったので背面のねじを外して内部を確認したところ、電池ボックスからの配線が切れかかっていたようであり、基板を外した時に切れてしまった。線材が経年劣化していたので、配線を交換した。
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4 基板を元に戻して動作確認した。
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5 怪獣は胴体が経年劣化で硬化していたので、胴体半ばの割れ目にマイナスドライバーを入れてこじ開けた。電池を入れる部分が現われて、中から古い単5電池3本が出てきた。幸い液漏れはない様子であったが、代わりの電池を入れても動作しなかった。
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6 電池と基板の入っている部分を開けて基板を取り出して確認したところ、金属の筒のみで中が空のものがあった。
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7 ウルトラセブンにも似た部品があり、そちらの中にはバネ状の部品が入っていた。振動で中のバネが周りの金属筒に接触すると音が出るスイッチとなっていた。
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8 電池やスピーカーを接続して、筒の外周と中の配線をショートさせると音が出ることが確認できた。
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9 ウルトラセブンの部品を参考にして、楊枝に細い線を巻き付けてバネ状のものを作った。
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10 金属の筒を外して作成したバネを取り付けた。そのままでは振動でバネがあまり動かず筒と接触しにくいと考え、バネの上部にはんだ付けして重りとした。
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11 バネの位置を調整しながら、筒を取り付けた。
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12 電池ケース上部の蓋に付いていた電極が腐食していたので、リン青銅版で作って交換した。
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13 スピーカーの配線も経年劣化していたので、交換することとした。スピーカーは怪獣の背中に外側から取り付けられていたので、カバーの隙間にマイナスドライバーを入れてこじ開けて外した。
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14 スピーカーの配線を交換した。
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15 基板をケースに戻して胴体に取り付けた。胴体上半分がケースにはまる部分がビニールの硬化により外しにくかったので、穴をやすりで削って広げ、電池交換がしやすくなるようにした。胴体を外す時は、頭を背中の方へ引っ張ると楽に開けられるようになった。
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16 怪獣の修理を完了した。
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17 ウルトラセブンと怪獣を向き合わせてウルトラセブンの背中のボタンを押すとスペシウム光線の音が出る。ボタンを離してしばらくすると怪獣が鳴き声を上げる。ウルトラセブンを少し持ち上げて「トン」と足を机に軽く落とすと「ジュワッチ」と声が出、怪獣を少し持ち上げて「トン」と足を踏み鳴らさせると、先とは異なる鳴き声が出る。
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