2025年12月29日 (月)
2025年12月18日 (木)
おもちゃの修理記録(126)ショベルカー
【不具合症状】
全体的に動きが悪い。
【依頼症状の確認】
単三電池が6本使われていて同時に交換したとのことであったが、まず電池をチェックしたところ、うち1本だけ電圧が1V程度しかなかった。代わりの電池に入れ替えて動作確認したところ、右側のキャタピラーだけが動かなかった。
【修理方法】
1 リモコンと本体を開けてスイッチの接触や配線の切断を確認したが問題なかった。
2 リモコンに電池を入れてスイッチオンにして右側のレバーを動かすと、右側のモーターへの黄色と青の配線には電圧が出ていることが確認できた。
3 モーターを外して分解したところ、整流子の部分に汚れたグリスが付着していた。
4 汚れたグリスを取り除いてモーターが動作することが確認できたので、修理を完了した。
おもちゃの修理記録(124:番外編)電波掛け時計
おもちゃではないので、番外編で掲載します。
【不具合症状】
電池が液もれして動かなくなった。
【依頼症状の確認】
電池ボックスとケースの隙間に液もれの跡が見られた。
【修理方法】
1 時計の駆動部分を外すために針と中央のねじを外した後、文字盤の下にねじ等が隠れている可能性があるので、まず文字を外した。
2 文字盤を外したところ、駆動部分を留めているねじ等はなかった。
3 駆動部分と文字盤ケースの間にへらを差し込んで抉たところ、駆動部分は両面テープで留められていた。
4 駆動部分のケースを開けたところ乾電池からの液もれにより基板が腐食していたので、ウェットティッシュ等で清掃した。
5 歯車を外すためには、針の位置を検出するセンサー(赤丸)を取り外す必要があった。
6 電波受信部への配線を外して液もれで腐食した基板を補修(赤丸)した後、電池を接続して水晶発振子の発振波形がサイン波であることをオシロスコープで確認した。
7 基板のパターンで構成されていた押しボタンスイッチを外付け(青丸)として動作確認したが動作不安定であった。電波受信部への配線(赤丸)が経年劣化しているようであった。
8 電波受信部への配線を手持ちの平型ケーブルと交換した。なお、外付けのスイッチ(青丸)は基板のパターンが剥がれる等して基板の劣化によるさらなる接続に不安があったこと、スイッチがなくても電波時計として自動で時刻合わせができれば時計としての利用には支障がないと判断して、スイッチの追加を断念した。
9 針の位置を検出する部分(黄丸)への配線も経年劣化していたため、単線のビニールケーブルと交換した。
10 時計を組み直して動作確認したところ、最初は電波時計として自動で時刻が合って動いたが、3時間くらいすると止まってしまった。水晶発振子の発振をオシロスコープで確認したところ、波形が不正であった。
11 水晶発振子(時計用32.768kHz)を手持ちのものと交換して、波形がきれいなサイン波となっていることを確認した。
12 時計を組み上げ直して動作させ、1週間以上正確な時刻を表示していることが確認できたので、修理を完了した。
おもちゃの修理記録(122)ワンワンおおあばれ
【不具合症状】
新しい電池を入れてカバーをかけても動かない。
【依頼症状の確認】
電池は3本とも1.5V以上ある新しいものであった。ギアケースを開けたが、内部はきれいな状態であった。
【修理方法】
1 外部に電池を接続してスイッチオン時の電流を測定したところ、受光素子(CDS)に光が当たらない状態では一瞬1mA流れた後に0.5mAの電流が継続したが、光が当たる状態では1mA流れた後12秒ほどで0mAとなった。ICは動作していると思われた。
2 原因を探るために基板を取り外して回路図を書き出した。CDSとR2の200kΩとの分圧によりカバーで暗くなっていることを検出し、その状態で振動スイッチ(黒い円筒)が振動を検出して動作していることが想定された。
3 基板の配線を取り外してテスト用の配線を取り付けた。また、CDSと振動スイッチを取り除いた。振動スイッチ単体に振動を与えると一瞬抵抗値が下がり、導通することが確認できた。
4 CDSを取り除いた状態(ICの端子は200kΩの抵抗でGNDに接続されている状態となる)で基板に電池を接続し、振動スイッチの部分をピンセットで短絡すると、モーターへの出力端子に電圧が生ずることが分かった。このことから、カバーをかけて暗い状態となったときにICへの接続部分がGND側のゼロボルトに近くなれば、動作することが予想された。
5 CDSに光が当たっている時の抵抗値(明抵抗)は2.7kΩ、光を遮った時の抵抗値(暗抵抗)は100kΩであった。このCDSとR2の現状の値でのICの端子にかかる電圧は、明るい時には4.4V(=4.5V×200kΩ÷(2.7kΩ+200kΩ))、暗い時には3V(=4.5V×200kΩ÷(100kΩ+200kΩ))となり、暗い時にICの端子にかかる電圧が電源電圧の半分以上となるため、暗くなったと判断できないと思われた。
6 電源電圧をCDSと分圧しているR2の200kΩを値の異なるものに交換すれば暗い時の電圧を下げられると考えた。手元にある10kΩのチップ抵抗に交換した場合、明るい時には3.5V(=4.5V×10kΩ÷(2.7kΩ+10kΩ))、暗い時には0.21V(=4.5V×10kΩ÷(200kΩ+10kΩ))となり、電源4.5Vの中央値2.25Vの上下の値となる。4.5Vで10kΩの抵抗に流れる電流は0.45mAとわずかであるので、これで試してみることとした。
7 元々付いていたR2を外し、10kΩに交換した。外した200kΩの抵抗は、写真のピンセットの先(赤丸)のようにとても小さく、取り扱いに細心の注意が必要である。
8 抵抗を交換後CDSと振動スイッチを元に戻し、電池を接続してモーター出力端子の電圧変化を確認した。電源スイッチをオンにしてCDSに光が当たらないようにしてから、基板を指先ではじくと、モーター出力端子へ4.5Vが7秒ほど出力された。
9 基板からの配線を元通りにしケースに納めて動作確認したが、うまく動作しなかった。基板を外すと動作するため、配線が一部断線しかかっていると考えられた。
10 配線をすべて交換してケースに納め直し、動作することを確認した。
11 ボールの中に取り付けてスイッチをオンにした後にカバーをかけて振動を与えたところ、動きだしてしばらくして止まった。再び振動を加えると同様な動作となったので、修理を完了した。
おもちゃの修理記録(121)ハローキティ・キッズトイパソコ
【不具合症状】
マウスが効かない(他のドクターから引き継ぎ)
【依頼症状の確認】
電源を入れると画面表示が出る。マウスを挿しているとキーボード入力もマウスのクリックも効かない。マウスのコネクタ部分を動かしてみると、反応する時がある。マウスを外すと、キーボードで操作ができる。
【修理方法】
1 マウスを分解して中身を確認し、念のためはんだ付けし直したが、状況は変わらなかった。
2 本体を開けてマウスのコネクタ部分のはんだ付けし直したりしたが、状況は変わらなかった。
3 マウスのコネクタ部分を確認したところ、接点が汚れていることと差し込み時に固定する爪が折れかかっていることに気が付いた。
4 コネクタはLAN配線用のRJ-45と同じであったので、新しいものを用意した。
5 このコネクタの取り付けには、特殊なペンチが必要である。
6 コネクタを交換して、正常動作を確認した。
おもちゃの修理記録(119)救急車
【不具合症状】
音が鳴らない時がある。
【依頼症状の確認】
上部のボタンを押すと、反応しないボタンがあった。反応あるボタンも、時々反応しないことがあった。
【修理方法】
1 内部を開けたところ電池への配線が切れかかっていたので、はんだ付けし直した。
2 ボタン取付部分を開けてスイッチの導通を測ったところ、反応しないボタンは導通しなかったため、交換のため取り外した(赤丸)。また、スイッチ部分と制御基板との平板配線も接触が良くなかった。(青丸)
3 不良なスイッチは他のドクターから提供を受けたスイッチに交換した(赤丸)。平板配線は交換することとした(青丸)。
4 平板配線は4本のビニール配線と交換し(青丸)、正常動作を確認した。













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