2024年4月28日 (日)

KASHIWA CW DATA Analysis

4月25日にKASHIWAのCWテレメトリをデータの項目ごとに分ける表をエクセルで作成しましたが、JA9PEL/JR6からコメントいただきましたので、少し修正したので、修正版を掲載します。

ダウンロード - 20240422_cw_format_v1_01.xls

CW_DATAの項にデータがない場合は、解析の部分が空白になるようにしました。

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2024年4月25日 (木)

KASHIWA CW DATA

一昨日まで3日間KASHIWAを受信して取得したCWを解析するため、エクセルでデータを仕分けする表を作成しました。
CWから得られるデータ項目はKASHIWAのプロジェクトのページのDocumentのページ:
https://sites.google.com/view/gardens-02/english_ver/document/transmission-format?authuser=0
に掲載されていますが、各項目の単位や意味は説明がありません。
とりあえず、この説明に則って各データ項目を10進数の数値化に変換する表を作成しました。
20240425_kashiwa_cw
私が受信したCWを記載した上記表(エクセル)を次に掲載します。なお、エクセルの表には16進数を変換する途中計算の部分が含まれています。

ダウンロード - 20240422_cw_format.xls

表を作った後、各項目の意味を考えてみました。

CWは全部で64ビットから構成され、最初の24ビット(3バイト)はバッテリー(BATT)の電圧(V)、電流(I)、温度(T)と思われます。
24から31ビット目の8ビット(1バイト)は、何か(BPB)の温度(T)、32から39ビット目の8ビット(1バイト)は全体(RAW)の電流(I)でしょうか。
40から47ビット目は、5V電源供給(5V0)、アンテナ展開(DEPANT)、搭載PICマイコンの動作(COMPIC)、x+、Y+、Y-、Z-、Z+面の太陽電池の発電状況について、1が動作中、0が動作停止中を示すように思われます。
48ビット目は予備ビット(RESERVE)、49から52ビット目は予備(RESERVE)のコマンドカウンタ(CMD COUNTER)、53から55ビット目はGMSKによりアップリンクされたコマンドの数(GMSK CMD COUNTER)のように見えます。
56から57ビット目は動作停止(KILL)の回数、58ビット目は動作停止スイッチ(KILL SW)の状態、59ビット目は何かの機能(BOSS)の状態、60から63ビット目はミッション(MIS)の終了、失敗、遂行中、待機中を示すのでしょうか。

名称から類推した内容なので、プロジェクトチームからの情報提供をお願いしたいところです。

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2024年4月23日 (火)

KASHIWA 2024/04/23 10:10JST CW Packet

一昨日に続いて、KASHIWA衛星の受信を試みました。前回はパスの最後にパケット音らしきものが聞こえたので、今回は同時にCW聴取とパケットデコードができて、さらに両方とも録音ができる準備をして受信に臨みました。

CWは次のとおり、受信できました。
10:11:15JST _1YMX __D7C66D10_0701
10:13:04JST KASHIWA JS1YMX A485C66C0EE10701
10:15:38JST KASHIWA JS1YMX A485C56A0EE10701

パケットもDirewolfを4800bpsG3RUHでデコードできるよう設定しておいたところ、バイナリで次のようにデコードできました。
[2024/04/23 10:14:59R] C0 10 4A 47 36 59 42 57 30 4A 47 36 59 4D 58 30 3E F0 AA 03 4B 00 69 69 69 69 69 69 69 69 69 AA C0

4A 47 36 59 42 57->JG6YBW、4A 47 36 59 4D 58->JG6YMXとなるので、KASHIWAのデータであることが確認できます。

デコードしたDirewolfの状態は次のとおりです。
Screenshot-from-20240423-102218

上記パケット音部分を下記に掲載します。

ダウンロード - kashiwa_20240423_101457_101500jst_ft847_mono_if28packet29.wav

 






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2024年4月21日 (日)

KASHIWA 2024/04/21 11:52JST CW

千葉工業大学のCubeSat(KASHIWA)が4月11日にISSから放出されてから、しばらくCWなどのビーコンが聞こえないという情報がjamsat-bbなどで流れていました。
昨日12日に海外の局が巨大アンテナを駆使して受信を試みたところ、CWとパケットを受信できたとの報告があり、それ以降、各局からの受信報告が聞かれるようになりました。
私も4月14日に一度受信を試みたのですが、アンテナなどの設備が乏しいので、それ以降は受信していなかったのですが、昨日からの受信報告を見て、本日21日の午前中11:52-12:04JSTに再度受信に挑戦しました。
受信周波数は437.375MHz+-ドップラーシフトで、アンテナ手動追尾でじっと聞いていると、11:54JST少し過ぎた時に突然モールス信号が聞こえ始め、1分弱続いて聞こえなくなりました。その後、パスの間に、2分おきにモールス信号が聞こえました。
受信した内容は次のとおりです。時刻はモールス信号開始時刻です。(録音データから推定)

11:54:29JST KASHIWA JS1Y__ A485C_A0EE100001
11:56:22JST _ASHIWA JS1YMX A486C56A10E10001
11:58:14JST KASHIWA JS1YMX A48_C5600EE00001
12:00:08JST KAS__WA JS1___ A485C5__0EE00001

録音ファイルを下記に掲載します。

ダウンロード - kashiwa_cw_20240421_115429_115457jst.wav

ダウンロード - kashiwa_cw_20240421_115622_115650jst.wav

ダウンロード - kashiwa_cw_20240421_115814_115843jst.wav

ダウンロード - kashiwa_cw_20240421_120007_120036jst.wav

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2024年1月20日 (土)

SLIM & LEV1

SLIM&LEV1の月面着陸は成功のようですが、太陽電池の発電に障害があるようです。何らかの方法で障害が解消されることを願っています。

さて、昨日2024年1月19日午後9時42分のSLIMとLEV1のX(旧Twitter)公式アカウント(@lev1_rover_slim)から、CWを受信しているとの情報があったので、私も衛星用の設備で何か受信できないか挑戦してみました。
Xの情報は437.41MHzとなっていたのですが、私が昨年情報を得ていたのはCWが437.31MHzでしたので、PCで録音しながらその周波数近辺を手動で探ってみました。
その結果、22:20JST頃にCWが少しだけ聞こえました。果たしてSLIM又はLEV1のものかは不確実ですが、アンテナ(15エレ八木宇田アンテナ)を月(ほぼ天頂)に向けての受信でしたので、自分ではもしかするとそうかなと思っています。
ほんの7〜8秒程度で2回ですが、録音(wav)ファイルをここに掲載して紹介します。ファイル名は録音日時(日本時間)を表します。リンク先をクリックして一旦PCに保存後に、保存先のwavファイルを再生して聞くことができると思います。

ダウンロード - slim_20240119_221952_222000_437_311mhz_cw_mono.wav

ダウンロード - slim_20240119_222012_222021_437_311mhz_cw_mono.wav

 

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2023年6月11日 (日)

JAMSATシンポジウム2023関連イベント「衛星からの電波受信体験プログラム」

昨日2023年6月10日土曜日に、JAMSATシンポジウムが3年ぶりに日本科学未来館で集まって開催されました。
その時の関連イベントで、午前中に高知高等専門学校の「次世代高専衛星プロジェクト」で開発された段ボールアンテナの製作会が一般向けに行われ、完成したアンテナを使用して衛星からの電波を実際に受信する体験プログラムが実施されました。
その際受信したアマチュア衛星SO-50はFMレピータが稼働し、アマチュア局のQSOや、この受信体験プログラムを知っていたアマチュア局から会場での受信者へ呼びかける声などを聴くことができました。
衛星からの電波を受信するにはアンテナを衛星の方向に向ける必要がありますが、今回のイベントでスマートホンにインストールしておいた「AmsatDroid」というアプリを起動して、リアルタイムで衛星の方向と仰角を指で指し示すことで、イベント参加者の受信成功に導くことができたと感じました。そこで、このアプリをどのように使ったかを、簡単に紹介します。
なお、衛星の移動に伴う周波数補正については、事前のアンテナ製作会の中でSO-50のダウンリンク周波数である436.800MHzの+15kHzから手動で下げていくことを担当者が説明していましたが、実際の受信時には2、3分ごとに5kHzずつ下げた周波数をアナウンスすることで、周波数補正をしてもらいました。

1 パスの前にGPSによりAmsatDroidで現在地を取得してから、SO-50のパスを表示させた。日本科学未来館のグリッドロケータはPM95voであった。
Dscn2936_2

2 パスの間は衛星の位置表示画面に切り替え、画面上に赤い点で表示される衛星の位置を確認し、1、2分ごとにアンテナの方向を指し示した。周波数補正は2、3分ごとにアナウンスした。
Dscn2937_2
※ 上記画面はイベントの翌日撮影したものであるので、衛星の位置を示す赤丸がなく、図の右上の位置表示も受信時とは異なる。


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2021年11月28日 (日)

GRBAlpha

長い間ブログから離れてしまっていました。最後の更新から、3年9か月も過ぎていました。久々にCubeSatのことを書きます。

XI-IVは変わらずCWが聞こえます。パケットはダウンリンク音はするのですが、電源事情がかなり悪いのか、また、同じ周波数での違法局があることもあり、デコードができない状態が続いています。

そのような状況の中、XI-IVの打ち上げ時からお付き合いのあるJA6PLさんから、今年の4月下旬にGRBAlphaというCubeSatについてのご相談があって教えていただいたり、この衛星の主眼であるガンマ線バースト検出のプロジェクトを進めている広島大学の高橋先生からGRBAlphaについて教えていただいたりし、GRBAlphaにも関わるようになりました。

GRBAlphaについては、広島大学のhttps://www.hiroshima-u.ac.jp/news/63696に説明がありますが、衛星の機能の中に、アマチュア無線向けのDIGIによるメッセージ中継機能があります。詳細は改めて記載しようと思いますが、昨日と本日の午前のパスで、このDIGI機能を利用して、JA5BLZ局と私JI1IZRとの間でのメッセージ交換に成功し、QSLとなりました。その時の本日のPC画面コピーは次のようなものです。

Screenshot-from-20211128-101048

ここに至るまでは試行錯誤がありましたので、その方法について、今後順次説明していきたいと思います。

続きを読む "GRBAlpha"

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